広島・森下「もったいなかった」 痛恨の1球、岡本に逆転3ラン被弾 マツダ連続無失点39イニングでストップ

 4回、森下は岡本(左)に右越え3ランを浴びる(撮影・市尻達拡)
 7回を投げ終えベンチに戻る森下
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 「広島3-5巨人」(9日、マツダスタジアム)

 弾丸ライナーで白球が右翼席に飛び込むと、広島・森下暢仁投手は両手を膝につき、しばらく動けなかった。7回6安打3失点の粘投もチームは敗戦。「あの場面での一発はもったいなかったと思います」と唇をかむしかなかった。

 1点を先制した直後の四回だった。1死から吉川、ヘルナンデスに連打を浴び一、三塁のピンチを招く。ここで迎えたのは岡本和。1ボールから2球目のカットボールが、甘く入った。低い弾道で右翼席に運ばれた15号逆転3ラン。「防げるところを防げていたら」と下を向いた。

 被弾後、なおも1死満塁のピンチを招くも、佐々木の左飛を、野手陣が見事な中継プレーで三走・大城卓を本塁封殺。その後も七回まで投げ抜いた。「守備の皆さんが守ってくれて、最低限には抑えられた」と先発としての役割は全うした。

 マツダスタジアムでの連続無失点は39イニングでストップ。しかし、負ければ首位陥落が分かっていた中で、懸命に腕を振る姿はチームに勇気を与えた。新井監督も「岡本への1球だけだったね。あの1球以外はいつも通り良い投球をして、試合をつくってくれた」と変わらぬ信頼を口にした。

 自身に黒星はつかなかったものの、チームは4連敗で2位転落。「打たれても粘り強く、抑えられたらと思います」と森下。戦いはまだまだ続く。この悔しさを次戦にぶつけるだけだ。

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