広島・新井監督が若手にハッパ 「最後の最後は誰も助けてくれない、レギュラーつかむのは自分自身」

 投手練習を視察し、笑顔を見せる新井監督(撮影・畠山賢大)
 練習を行う投手陣に視線を送る新井監督(撮影・畠山賢大)
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 広島・新井貴浩監督(47)が16日、1軍で経験を積んでいる若手野手たちの背中を押した。松山からの移動日となったこの日、指揮官はマツダスタジアムを訪れて取材対応。「最後の最後は誰も助けてくれない。最終的に(レギュラーを)つかむのは自分自身」と心構えを説いた。各自の成長を促しながら、チームとしては上位浮上を狙っていく。

 厳しいプロの世界で生き抜いてきた。だからこそ、若い芽が一朝一夕に開花しないことは心得ている。新井監督はスタメン機会を増やす若手野手陣について「思い切ってやってくれたらいい。一試合一試合が勉強だと思うよ」と鼓舞した。

 15日・ヤクルト戦に敗れ、チームは今季8度目の完封負け。それでも勝率5割の3位という戦いぶりを「1シーズンを通してのプランは予定通りに来ている」と語った。その上で「最後の最後は誰も助けてくれない。それがプロの世界。最終的に(レギュラーを)つかむのは自分自身だから」と若鯉たちが今後、さらなる成長曲線を描くために必要な心構えを説いた。

 勝負までの過程には、惜しみないサポートを約束する。その一方で「打席でバットを振るのは自分。それがプロの世界。だから、今出ている若い選手たちは自分でつかんでいってもらいたい。自分もそうだった」と、自らの手でポジション奪取への道を切り開く姿勢を求めた。

 1軍では現在、矢野が高い守備力で貢献。14日に昇格した大砲候補・林は2戦連続で先発出場しており、4年目・二俣は打撃に加え内外野を守れる起用さも武器に経験を積んでいる。「打ったら自信にしてほしいし、打てなくても『次はこうしよう』と挑戦していく。トライ、エラーの繰り返し」と強調する。

 現状は投手陣が踏ん張ってロースコアの接戦を勝ち切るのが一つの形。「そうやっていくうちに数カ月後『力を付けたな』という選手が出てきてくれたら」と新井監督。17日からは巨人、阪神との3連戦が待つ。発展途上の若武者たちを送り出して、上位2チームに食らいつく。

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