【安仁屋宗八氏の眼】降雨コールドで引き分けの広島 1点を取ることにこだわった野球を

 4回、坂倉は二ゴロ併殺打に倒れる(撮影・市尻達拡)
 雨が降る中、投球する大瀬良(撮影・市尻達拡)
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 「広島0(降雨コールド)0巨人」(21日、マツダスタジアム)

 広島が六回に先制点を献上した直後に降雨中断となり、そのままコールドが宣告された。裏の攻撃まで完結していなかったため、五回終了時での降雨コールドとなり、0-0の引き分けで試合終了。先発の大瀬良が走者を出しながらも粘りの投球を見せた一方、打線は高橋礼の前に五回までに4安打を放つも得点は奪えず。デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は攻撃面で注文をつけた。

  ◇  ◇

 攻撃に一つ注文をつけたい。この日は初回、二回、四回にいずれも先頭打者が安打で出塁したにもかかわらず策が見られなかった。1点を取りに行く野球をなぜしないのか。序盤からの犠打はしないということならば、エンドランなど足を使った策を施してほしい。

 ましてや相手は前回対戦でもやられている高橋礼だった。手ごわい相手だと分かっていたのだから、是が非でも先取点を取りにいく野球をしてほしかった。結果的に二回と四回は併殺打もあった。ただ打ちにいくだけの攻撃はカープの野球ではない。1点を取ることにこだわった野球を新井監督にはお願いしたいと思う。

 先発した大瀬良は六回は球が浮いたところを打たれたが、五回までは素晴らしかったと思う。肘の手術も受けて、かつてのように直球が150キロ出なくなっているが、球にキレがある。今の大瀬良は三振を取るタイプではなく、打たせて取るタイプ。低めと内角を意識できていれば五、六回までは心配ない。登板ごとに球も良くなっているし、次回が楽しみだ。

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