広島・田村 進化のマルチ 侍の成果いきなり出た ヤクルト・村上から刺激 定位置つかむ
「オープン戦、広島2-2中日」(9日、マツダスタジアム)
また一回り大きくなって帰って来た。6、7日に行われた侍ジャパンの強化試合に出場した広島・田村俊介外野手が、チーム合流後初めて試合に出場し、4打数2安打の活躍を見せた。チームが4安打に封じ込まれている中での奮闘。「しっかり振り切っていけたので続けていきたい」とうなずいた。
田村らしい力強いスイングだった。「2番・右翼」で出場。初回無死一塁では内角高めの直球に振り負けず、右前打を放つ。第2、3打席はタイミングをずらされ凡退するも、八回の第4打席では変化球を引っ張り、再び右前に運んだ。
侍ジャパンの活動はプロ3年目の20歳にとって刺激的だった。「いろんな方の打撃を見させてもらって、盗めることや学ぶことが多かった」。印象に残っていることを問われるとヤクルト・村上の名前を挙げた。「村上さんと自分の考え方を照らし合わせて、何が違うのか比べてやっていきたい」。史上最年少の22歳で三冠王を獲得した強打者から得たヒントを生かし、さらなる進化につなげる。
シーズン開幕まで20日を切り、外野のレギュラー争いもいよいよ終盤戦だ。「争いに勝ってレギュラーとして試合に出たい。(代表に)選ばれて、あの場でプレーできたのは自信になる。今まで以上に堂々とプレーしたい」と田村。日の丸を背負った誇りを胸に、定位置をつかみにいく。





