カープ秋山 1軍合流は3・1楽天戦 新井監督が明言!大満足の春季C打ち上げ「みんなMVPです」
広島は27日、春季キャンプを打ち上げた。1日から宮崎県日南市で一次キャンプ、15日から沖縄市に拠点を移した1カ月間。新井貴浩監督(47)は若手のハイレベルな競争を頼もしく感じ取り「みんなMVPですね。100点満点」と総括した。3月1日・楽天戦(倉敷)からは、2軍で調整を続けていた秋山翔吾外野手(35)の1軍合流も明言。開幕まで約1カ月、競争は激しさを増す。
確かな手応えを感じながら、新井監督は首脳陣、選手、スタッフと充実の表情でハイタッチを交わした。期待にたがわぬものを見せてくれた若鯉たち。チームとしての底上げも感じられた。だからこそ「みんなMVPです。100点満点。もっともっと、高いレベルで競争してほしい」と各自を高く評価し、さらなるアピールを促した。
今年の1軍キャンプは例年より若手中心のメンバー。投手陣では現在、対外試合6イニング無失点中の黒原、新フォーム挑戦で首脳陣の評価を高める塹江らが台頭。野手では昨季1軍出場がなかった中村健、4年目の二俣も実戦で目立った。
「若い選手が期待以上のモノを出してくれている」と1軍定着、レギュラー奪取を狙う若武者たちの奮闘ぶりは想像以上だったと満足げに振り返った。そんな中、指揮官は3月1日のオープン戦・楽天戦(倉敷)から秋山を1軍に合流させることを決めた。「自主トレから調子が良かったみたい。バンバン練習していたみたいで、全く何も問題ないと聞いている」と現状を説明した。
秋山は昨年10月31日に「右膝外側半月板部分切除」の手術を受けた。その影響でキャンプは2軍スタートとなったが、回復は順調そのもの。16日の日本新薬との練習試合で実戦復帰するなど着実に前進している。
だからこそ「おそらく外野でスタメンに入って何打席か(立つ)という形になると思う。実績も経験も申し分ない選手。体の状態もいいということで今年の彼に対する期待は大きい。若手にとってお手本になる。グラウンド内外で欠かせない選手だと思っている」。頂点を目指す戦いにおいて、必要不可欠なピースであることを強調した。
秋山の合流で若手たちの競争はますます激しくなる。特に外野陣は息の抜けないサバイバルが繰り広げられていく。
「結果だけでなく内容や、球際を攻めているかとか。投手も野手も、そういう部分を見ていきたい。(開幕1軍は)ギリギリまで決まらない。これは開幕してからも続くし、それだけいい競争してくれている証拠」と、新井監督はニンマリ。沖縄を離れ本格化する個々のアピール合戦。うれしい悩みが増えるほどチームは強固な集団になる。





