広島・新井監督 日南キャンプは「100点満点の争い」 若手外野手に目を細め練習試合3試合で見極めへ

 「広島春季キャンプ」(13日、日南)

 広島は13日、宮崎県日南市での1次キャンプを打ち上げた。1軍は沖縄市へ移動し、15日から2次キャンプに入る。新井貴浩監督(47)は日南で繰り広げられたアピール合戦を「100点満点」と総括。サバイバルの見極めはオープン戦前に組んだ練習試合3試合でひと区切りとすることを示唆し、選手に攻める姿勢を求めた。

 約2週間の日南キャンプを総括した指揮官の表情は充実感にあふれていた。「ここまで100点満点の争いを見せてくれている。すごく良いキャンプだったと思います」とアピール合戦の第1ラウンドを振り返った。

 特に激しかったのは西川のFA移籍で空いた1枠を巡る外野争いだ。紅白戦2試合で計5安打を放った2年目の久保をはじめ、侍ジャパンの井端監督がほれ込む田村、貴浩&奨成の『中村コンビ』など、各選手が猛アピールを見せた。激しさを増す争いに「こちらが想像していた以上。目の色を変えて高いレベルで競争してくれている」と目を細めた。

 生き残りをかけた戦いは15日から沖縄へ場所を移す。23日からはオープン戦が始まるが、その前に3試合の練習試合が予定されている。「そこで(争いは)終わるわけじゃないけど」と前置きしつつも「目安として一つの段階」と、サバイバルの見極めをこの3試合でひと区切りすることを示唆。ポジション争いを繰り広げる選手にとって、本当の戦いはこれからとなる。

 結果が重要になる実戦の機会が増えていく中で指揮官が求めるのは攻め姿勢だ。「結果もそうだけど内容も見ている。走攻守全てにおいて球際を攻めていけるかをチェックしていきたい」。第2ラウンドに突入するアピール合戦。さらに熱を帯びていく。

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