広島ドラ1・常広 森下超えで目指すエース 同郷・大分先輩&理想の投手から学ぶ!新人王「最終的に目指せるように」

 広島は13日、広島市内のホテルで新人8選手の入団発表会見を開いた。ドラフト1位の常広羽也斗投手(22)=青学大=は、同郷・大分の先輩であり、理想に掲げる投手である森下超えに意気込んだ。2020年に10勝を挙げて新人王を獲得した右腕と同様、自身も新人王を目標に定め、チームのエースになる青写真を描いた。

 真新しい背番号「17」のユニホームに袖を通すと、常広は無数のフラッシュを浴びた。約500人のカープファンクラブ会員が詰めかけた会場。緊張感も漂う中「名前入りのユニホームを見たのは初めて。気が引き締まるし、プロ野球選手になれた実感が少しずつ湧いてきた。チームのエースになれるように」とよどみない口調で堂々と夢を語った。

 大分県出身の常広にとって、背中を追う存在は森下だ。先輩右腕は同郷で、1年目から10勝をマーク。防御率1・91で20年のセ・リーグ新人王に輝いた。「目標となる選手だと思う。部分、部分で吸収していきたい」と意気込んだ。特に尋ねたいのは精神面についてだと話す。

 タフさが求められるプロの世界で戦い抜くため「1年間1軍で投げるのはキツイことだと思う。どういうメンタルの切り替え方をしているかなどを聞いてみたい」。長丁場のペナントレースで好不調の波は必ず訪れる。だからこそ、気持ちの持ち方について助言を仰ぐ構えを示した。

 森下も獲得した新人王には「最終的に目指せるように」とうなずく。同じ大卒出身の先輩を超えるため、自身の足元を見つめて的確なアプローチを図ることが肝要だと自覚する。「見つけた課題に対する目標設定をして、一つ一つ上がっていけるようなプランを自分で作っていきたい」とクレバーな一面をのぞかせつつ、着実なレベルアップを誓った。

 指定校推薦で青学大に進学し、直球の最速は4年間で143キロから155キロまで上昇。主戦として活躍した男はエース像に「ずっと1軍で投げられて、大事な試合で勝ったり抑えたりできる投手」と言い切った。周囲の期待を歓喜に導く投手になるべく、鍛錬を重ねていく。

 大学時代は青が基調のユニホームだったが、来季からは赤いユニホームになる。「赤は見慣れないけど、似合う選手になれるように。重みのある番号。恥じないように頑張りたい」と常広。カープのエースへつながる道を右腕で切り開く。

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