広島・島内 初タイトル最優秀中継ぎ「周りの人が僕の次を期待してくれた」「本当に充実した1年」
「NPB AWARDS 2023 supported by リポビタンD」(28日、都内)
自身初タイトルとなる最優秀中継ぎ投手賞を受賞した広島・島内颯太郎投手(27)が参加した。今季は62試合に登板し、球団最多タイの42ホールドポイントを記録。同賞受賞は球団史上初でもあった。来季もフル回転でチームの勝利に貢献していく。
最優秀中継ぎ投手賞獲得をあらためて実感する瞬間だった。ステージの中央で、島内はトロフィーを手にした。5年目で初タイトル受賞。「本当に充実した1年だった」と喜びを言葉に変えた。
42ホールドポイントを挙げられたのは、常に気持ちをリセットしたからだ。自身の“開幕戦”となった4月1日ヤクルト戦では、オスナに初球を打たれ決勝弾を被弾した。
出ばなをくじかれたが「今が底辺。上がって行くしかないと気持ちを切り替えられた」と前を向き続けた。
チームメートの存在にも感謝するシーズンでもあった。
6月下旬から18試合連続無失点を記録。だが疲労が蓄積していた9月1日の中日戦から3試合連続で失点した。苦い記憶は5日のDeNA戦。八回、3点リードながら桑原に同点3ランを許した。
投手はもちろん松山や会沢、田中や秋山が励ましてくれた。「周りの人が僕の次を期待してくれた。絶対にやってやるぞという気持ちが復活した。助けられた」。新たな力を手にし、最終盤を駆け抜けた。
来季も勝利の方程式メンバーを担い、白星に貢献していく。そのために今オフはツーシーム系の球種の習得を目指す。「来年もここに立てるよう頑張ります」。スケールアップした姿でマウンドに立つ。





