カープ内田 紅白戦で初グランドスラム 新井監督助言で姿勢修正後即の特大アーチ「感触は良かった」
「広島紅白戦、白組8-2紅組」(16日、天福球場)
広島の内田湘大内野手(19)が16日、紅白戦で自身初となる満塁弾を放った。初回1死満塁で玉村の内角直球を左翼の芝生に突き刺した。ランチ特打後に新井監督から構えた時の姿勢について助言を受け、修正して臨んだ最初の打席で見事な一発。未来の4番候補がまぶしい輝きを放った。
日南の空に描いた放物線には無限の可能性が詰まっていた。内田が放った自身初の満塁本塁打は力強く美しかった。初回1死満塁で内角直球を左翼の芝生へ突き刺す特大弾。「感触は良かった」。充実感いっぱいに汗をぬぐった。
新井監督の助言を実践した。ランチ特打後だ。構えた時に前傾姿勢になりがちなところを指摘された。
「後ろに傾くくらいをイメージして、球を見るようにしました。倒れていたときだったら差し込まれていた」
顔を起こし、真っすぐ立つようにしたことで投球の見え方がガラリと変わった。指揮官も現役時代は背筋をピンと伸ばす立ち姿が印象的だった。継承した“新井イズム”で最高の結果を残した。
7日の全体練習終了後には自ら指揮官に助言を求め、約40分間の熱血指導を受けた。貪欲に技術向上を目指す将来の大砲候補。新井監督は「体も大きくなっているし、振る力もついている。実戦を経験し一歩一歩、成長してほしい」と期待を言葉に変えた。
今キャンプは最終クールを残すのみ。内田は「来年の春、1軍(キャンプに)に呼ばれるように頑張っていきたい」と言って前を向いた。伸び盛りの打力をアピールし、1軍切符をつかみ取る。





