カープ森 8者連続三振 得意球を封印して圧巻「いい方向に進んでいる」 新井監督「見下ろす余裕を感じた」

 「広島紅白戦、白組2-0紅組」(8日、天福球場)

 打たれる気配が全くなかった。広島・森翔平投手(25)が8日、日南秋季キャンプで行われた紅白戦で圧倒した。紅組の先発で5回を2安打無失点にまとめ、三回先頭から8者連続三振を記録。「いい方向に進んでいると思う」と納得顔を見せた。

 初回、二回と2死二塁のピンチを防ぐと、“奪三振ショー”が幕を開けた。三回先頭から五回2死まで8人連続で空振り三振。最速144キロの直球、低めスライダーでチームメートを手玉に取った。「追い込んでからは(三振を)取りに行こうと思った」と話すが、特に意識はなかったという。それよりも主眼を置くことがあった。

 今キャンプでは得意球をあえて“封印”して実戦に挑む投手が多い。投球の幅を広げる狙いがあり、森もその1人。この日は今季の投球を支えた左打者へのカットボール、右打者へのチェンジアップを使わず、好投した。「違う球種、コースでカウントを取れたら打者の考え方も変わる。自分で打者の反応を見ながら投げることはシーズン中も大事。実戦で、もっとできたら」と頼もしい。

 新井監督も「ちょっと(打者を)見下ろすというか、余裕を感じた。ワンランク上がったような投球だった」と絶賛した。今季は4勝で、来季は開幕ローテ入りが第1目標。充実一途の左腕が、投球術を突き詰めていく。

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