カープ九里 魂の中3日で無念5回4失点 森下に痛恨同点被弾「申し訳ないです」も指揮官は労う
「JERA CSセ・ファイナルS・第1戦、阪神タイガース4-1広島東洋カープ」(18日、甲子園球場)
痛恨の1球だった。1-0の四回1死。広島・九里亜蓮投手(32)が森下にフルカウントから投じたスライダーが真ん中に甘く入った。粘られた9球目は、満員の左翼席へ消える。避けなければならない同点弾だった。
「先制点を取ってもらった後に点を取られた。申し訳ないです」。悔しさをにじませ、言葉を絞り出した。
同点の五回は1死から坂本への死球からピンチを招き、村上に一塁線を破られる適時二塁打で逆転を許すなど3点を奪われた。前回登板から中3日での先発。5回5安打4失点で終えた。
先発も中継ぎもこなせるのが右腕の持ち味でもある。新井監督は「中3日でよく頑張ってくれた。また次の登板に備えてもらいたい」と労をねぎらった。この日の球数は72球。今後の勝敗次第で、再びの先発や中継ぎ待機も考えられる。九里も「行けと言われたところで腕を振る。準備したい」と前を向いた。
チームとしては森下対策が急務。シーズンで若虎が残した対広島打率は・328と、対セ5球団で最も良い成績。この日も2安打1打点を記録されたため、菊地原投手コーチは「もう一度投手、捕手を含めてしっかり話し合っていきたい」と力を込めた。チーム全体で森下を止めたい。





