広島・九里 4試合ぶり8勝目は7回無失点 新井監督「何も言うことないでしょ」 先発13戦ぶり勝った~!!

 4回、石川昂を併殺に仕留め、声を張り上げる九里(撮影・田中太一)
 6回、ビシエドを打ち取り、気迫を見せる九里(撮影・田中太一)
 中日打線を相手に投げ込む九里(撮影・田中太一)
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 「中日ドラゴンズ0-3広島東洋カープ」(17日、バンテリンドーム)

 あふれる感情を惜しみなく表現した。燃やし続けたのは勝利への執念。広島・九里亜蓮投手は2点リードの7回2死でカリステを空振り三振に斬ると、グラブを叩いて思い切り喜んだ。7回4安打無失点で自身4試合ぶりの8勝目。「野手の皆さんに守ってもらって、何とか粘っていくことができた」と笑みがはじけた。

 ピンチでの我慢が、勝利を引き寄せた。四回1死一、二塁で石川昂を三ゴロ併殺。味方が先制した直後の六回も無死一、二塁で細川を遊ゴロ併殺に料理した。最後の七回も無死一塁で宇佐見を三ゴロ併殺に打ち取り、任務完了。最後まで決定打を許さなかった。

 相手先発・柳とは前々回登板の3日にも投げ合い、その際は柳が投げ勝った。「何とか先に点を与えないように」。粘り強く腕を振り、この日は投げ勝った。初回はイメージより左側へ外れる球が多く、28球を費やした。だが会沢とも話し、マウンド上で修正。「うまくリードしてくださった」と女房役の先輩にも感謝は尽きない。

 先発投手に白星が付くのは9月2日・森下以来13試合ぶり。新井監督も「何も言うことないでしょ」と拍手を送った。この日の白星で2年ぶりの2桁勝利も射程圏に捉え、「しっかりとしたピッチングをやっていけるように」と九里。シーズン最終盤、タフな男が真骨頂を発揮していく。

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