「阪神タイガース５－１広島東洋カープ」（１０日、甲子園球場）

　“サンデーライアン”が帰ってきた。広島のライアン・マクブルーム内野手（３１）のバットがようやく火を噴いた。０－０の五回２死、伊藤将の初球１４２キロを左翼スタンド中段まで運ぶ先制の６号ソロにした。

　「打った瞬間。いいスイングできましたし、甘い球を逃さなかった」

　６月２日・ソフトバンク戦以来、実に３カ月ぶりの一発になった。

　「僕にとっては思ってもないようなシーズンを過ごしているけど、個人的なことよりもチームが大事。ここからチームのために頑張る」

　得意の日曜日だ。今季は本塁打６本中４本、２９打点のうち１２打点を記録する。昨季も２打席連発や４安打を２度記録するなど、打ちまくった。

　打撃不振に故障も加わり６月から９月まで３カ月を２軍で過ごす悔しいシーズン。復帰後も快音連発とはなっていない。この一発をきっかけにしたい思いは強い。

　「来週につなげたい。６連勝します」

　首位・阪神に３タテを食らうなど４連敗と苦しい戦いが続く。残り試合も少なくなった。それでも助っ人は、これまでの分を少しでも取り戻すべく打ちまくるつもりだ。