「読売ジャイアンツ４－５広島東洋カープ」（２９日、京セラドーム大阪）

　広島・デビッドソンがまた打った。１点リードの六回先頭。山崎伊の初球内角高めの１４５キロを捉え、左翼スタンド５階席まで届く特大の一発にした。

　山崎伊からはこれで３本目というお得意様。８月は９本塁打、１６打点。打率２割前後に低迷した前半戦からは別人のような爆発ぶりだ。

　「８月過ぎてからの対戦も多いし、そういうところで彼の球を見ているし、自分のスイングも良くなっているというのが重なっていると思います」

　そして、なんといっても巨人戦。これで９発目。シーズン１８本塁打のうちの半分が巨人という巨人キラーぶりだ。

　「すごい数字だと思います。そういう数字がどんどん続けば、いい結果になると思う」

　デビ砲が本塁打を放った試合は１１連勝。勝利をもたらす一発となっている。

　「チームとして非常にいい野球ができているんじゃないか。本当に末包が素晴らしい。すごいところで逆転３ランを打って、九里も試合をしっかりつくったし、逆転したあとはブルペンが抑えて、本当に今までやってきたチームベースボールができている」

　新井カープを象徴する全員野球。助っ人にもその魂がしっかりと宿っている。