カープ高橋昂也 レジェンド黒田氏からも助言 フォーム固め試行錯誤 壁破りたい

 広島の高橋昂也投手(24)がフォーム固めを試行錯誤している。体を大きく使い、腕をしっかり振り切ることを念頭に置いて練習することで、方向性を見つけようとしている。黒田博樹球団アドバイザーの助言も参考にしながら地道に汗を流している。

 練習の最後だ。残暑が厳しい由宇のグラウンドで、高橋は投球練習を繰り返した。現状打破へ、フォームに細心の注意を払いながら丁寧に腕を振る。もがく姿が印象的だった。

 「体を大きく使って投げるというところが、できていない。遠投とかをやって使えるようにして、それをブルペンとかマウンドに上がったときにできるようにと思っています」

 球質が上がってこないのが現状だ。フォームにも迷いもある。悪いなりにも抑えていたが、17日のオリックス戦では3回2/35安打6四球4失点と打ち込まれた。「思ったような真っすぐが投げられていない」。今季は12試合で1勝2敗、防御率8・46と不振が続く。

 壁を破りたい-。今月上旬には由宇練習場を訪れた黒田球団アドバイザーから練習方法について助言を受けた。

 ブルペンなどの投球練習も必要とした上で、レジェンドから説かれたのは、長い距離を投げることだった。体全体を使って行う遠投や三塁から一塁へライナー性の球を投げることで、本来のフォームを呼び起こす狙いがあった。

 「いろんな人にアドバイスを頂いています。がむしゃらにやっていくしかない」。床田などにも助言を求めた。復調へ向け何かのきっかけを手にしたい。

 チームは若手左腕が台頭している。ここまで2年目の森は1軍で4勝し、玉村も3勝した。黒原も状態は上向き、2軍で結果を残している。自身は21年に15試合で5勝をマークしたが、その後は1軍登板がない。

 今季の2軍戦は残り1カ月弱。その後はみやざきフェニックス・リーグが始まる。「自分の投球がしたい」。苦しさを乗り越えた先に光があると信じ、高橋は黙々と腕を振り続けていく。

 ◇高橋 昂也(たかはし・こうや)1998年9月27日生まれ。埼玉県出身。投手。181センチ、92キロ。左投げ左打ち。小学3年で野球を始める。花咲徳栄では1年秋からベンチ入り。2年夏、3年夏に甲子園出場。寺島成輝(元ヤクルト)、藤平尚真(現楽天)と「高校ビッグ3」と呼ばれた。16年度ドラフト2位で広島入団。

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