広島ドラ1・斉藤 フォーム固めへヒント探す 制球力アップへ再現性の向上目指す

 制球力向上に励む斉藤=大野練習場
 キャッチボールから高い意識を持つ斉藤
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 広島のドラフト1位・斉藤優汰投手(19)=苫小牧中央=が、フォームの再現性向上を目指している。ウエスタン・リーグではここまで3試合に登板。実戦では課題が制球力であることが明確になった。残りシーズンでは試行錯誤を重ねながら、現状打破につながるヒントを探すことをテーマに掲げた。

 マウンド上で、肌で感じたことがあった。それを糧に斉藤は日々、鍛錬を積んでいる。注力するのは制球力のアップ。「球の質とかが安定していない。球の質が安定してくれば自然と、コントロールも良くなってくると思う。その辺が一番の課題」と自身を客観視しながら、うなずいた。

 直近の実戦登板は、今月8日のウエスタン・中日戦(由宇)だった。六回から登板したが、先頭から2者連続四球。後続を封じたものの、2イニング目の七回は押し出し四球など1イニング3四球を与え、七回途中での降板を味わった。

 その試合を振り返り「リリースの部分で(フォームの)ブレが大きかったかなと感じている。体重移動のところでブレがあるからリリースもブレてくる。修正していきたい」と制球を乱した要因を分析。「自分は体重移動のところでブレが出やすい」という実感があり「ずっと一定の動きで体重移動ができるように、今は取り組んでいる」と明かした。

 ただ、同戦は反省ばかりではなかった。六回は無死一塁で鵜飼を中飛に仕留め、木下、石垣を連続三振に斬った。七回もアキーノらから2三振を奪うなど計4三振。1軍舞台を経験している相手打者を打ち取り、収穫も持ち帰った。「ゾーンに決まったストレートは空振りやファウルが取れていた」と手応えもある。

 投球フォームの再現性を高めるために重視するのは、やはりキャッチボール。毎日行う練習だからこそ、意識を高めながら反復動作を繰り返していく。

 今季はここまで、ウエスタン・リーグで3試合に登板して0勝1敗、計3回2/3を投げて防御率は12・27。今シーズンの残り期間では、試行錯誤を続けながらフォーム固めへの糸口を探していく構え。「まずは結果だけにとらわれず、練習でやってきた内容を(試合で)出せれば」と斉藤。自身の感覚と対話を重ねながら、大きな成長曲線を描いていく。

 ◆斉藤 優汰(さいとう・ゆうた)2004年5月27日生まれ。北海道岩見沢市出身。投手。右投げ左打ち。189センチ、95キロ。小学4年で野球を始め、中学は軟式野球部に所属して2年秋から投手に専念。苫小牧中央に進学すると、2年秋からエース。本格派右腕として注目を集め、2022年度ドラフト1位で広島に入団。

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