広島・九里 6月30日以来の白星へ無心 8日・ヤクルト戦先発「一試合一試合、勝てるように」ストライクゾーンで勝負
広島の九里亜蓮投手(31)が7日、マツダスタジアムでの投手指名練習に参加し、先発する8日のヤクルト戦では無心で腕を振ると宣言。チームを勝利に導き、自身も6月30日以来1カ月ぶりの白星をつかみ取る。
1カ月以上、白星から遠ざかっているものの、九里は平常心を強調した。最も大事なのはチームの白星。「自分の勝ち負けより、まずチームが勝つような投球をするのが一番。試合の中で自分の投球を表現したい」と力を込めた。
目の前の打者に向かい、無心で腕を振ることしか考えていない。
苦い記憶は自身の開幕戦となった4月4日阪神戦。4回1/3を4安打6四死球4失点(自責点2)と崩れた。
「打たれちゃいけないとか雑念じゃないけど、そういう気持ちになると阪神戦のように際どいところに投げて四球を出してという投球になる。あれは自分のスタイルじゃない」
ストライクゾーンで勝負するのが持ち味。自身の勝ち星からは遠ざかっているが、心構えは不変だ。
今季のヤクルト戦は2戦1勝で防御率1・80と安定感がある。燕打線は、下半身のコンディション不良でオスナが出場選手登録抹消中。主軸の一人を欠くが、村上らの一発は警戒したい。
新井監督が「勝負どころ」と位置づけた8月中旬は間もなく。首位・阪神とのゲーム差は2・5で、これ以上離されるわけにはいかない。「一試合一試合、勝てるように投げる」。九里は力強い言葉で登板前最後の練習を終えた。





