広島ドラ7・久保 今季中の1軍出場目指す “プロの壁”投手レベルの違いを痛感も巻き返す

 広島のドラフト7位・久保修外野手(22)=大阪観光大=が“プロの壁”にぶち当たっている。入団時から右太もも、手首痛など故障に悩まされ出遅れたが、6月にようやく復帰。だが、今度はプロの投手のレベルの違いを痛感し、苦戦中。打撃の課題を克服し、自慢の強肩と俊足でアピール。今季中の1軍出場を目指す。

 試練のプロ1年目。前半戦を振り返り久保は「自分が思っているようにいかないことがほとんどでした。プロに入る前は開幕1軍を目標にしていたのですけど、そこじゃないなと」と話す。1軍を目指す前に、体を整えなければ争いにも参加できないと痛感した。

 右太ももの故障を抱えて入団。新人合同自主トレから慎重に動き出したつもりだったが、由宇での2軍キャンプで手首を痛めた。なんとか復帰するも1週間もたたないうちに今度は左ハムストリングの違和感を覚え、トレーナーからストップがかかった。

 ようやく試合に出られるようになったのは6月。さらなる試練が待っていた。

 「試合を毎日するというのはこんなにしんどいんだなと大学時代との違いを圧倒的に感じさせられました」

 プロのレベルの違いも痛感させられた。大阪観光大は近畿大学野球連盟所属。

 「強いリーグではなかったので速くても140キロ台中盤の投手しか対戦していない。プロになると140キロ台後半とか150キロを常時投げる投手がたくさんいる。変化球のキレもまったく違う。“なんで前飛ばないんやろう”って感じでした」

 ここまで2軍戦で30試合、打率・188、0本塁打、2打点、1盗塁(29日現在)。ドラフト時には三拍子そろった外野手と評価されたが、力を発揮するには至っていない。それでもスタイルを変えるつもりはない。

 「短く持って当てにいくのは誰でもできる。そこは目指していない。目標はトリプルスリー。そういう選手になるためには長打力、打撃を磨かないと1軍で使ってもらえない。自分の一番の課題」

 強肩、俊足を生かした守備はコーチから指導を受けることもない。プロの投手のスピードに慣れることで今季中の1軍出場を目指すという。

 「雰囲気も絶対違うと思いますし、1軍の経験をしてみたい。守備でも足でもなんでもいいのでアピールできるように頑張りたい」

 まだスタート地点に立ったばかり、ここから持ち前の身体能力で巻き返す。

 ◆久保 修(くぼ・しゅう)2000年9月29日生まれ、22歳。大阪府出身。180センチ、80キロ。右投げ右打ち。外野手。石見智翠館高から大阪観光大に進み、22年のドラフト7位で広島に入団。大学では1年春からスタメンに定着し、2部で2度ベストナインを受賞。1部昇格を果たした4年春は打率・349、2本塁打を記録。

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