「広島７－１１楽天」（１５日、マツダスタジアム）

　広島は序盤の６点ビハインドを逆転する猛攻を見せたが、１点リードの八回に島内が満塁から阿部に二塁打を打たれ逆転を許した。交流戦は４カード目の負け越しとなった。

　新井貴浩監督は「序盤から苦しい展開にはなったんですけど、ほんと頑張ってあの点差から一応、逆転してすごいいい攻撃だったと思いますね。その中でもあとから投げた投手が頑張ってくれたんで、そういう展開に持ち込めたと思いますね。祐太にしても大道、森浦、ターリーもそうですし、厳しい展開でしたけど、投手が頑張ってくれたので野手の攻撃につながったと思いますよ」と振り返った。

　四回に早くも切り札の代打・松山を投入するなど、積極采配で仕掛けた。「大量ビハインドの展開だったんですけど、みんな諦めてなかったですし、１回ひっくり返したというのはみんな自信にしてもらいたいですね。すごくいい攻撃だったと思います」

　逆転を許した島内について「彼も打たれるとき、点取られるときある。ずっといい投球をしていた。打たれるときもありますよ。次のマウンドを期待したいですね」と責めることはなかった。

　九回に登板した栗林は一発を浴びた。「彼が一番マウンドの上で感じていると思うので、そのあたりは微調整して修正して次のマウンドに上がってほしいなという感じですね」。次回、登板での好投に期待を寄せた。

　先発のコルニエルは今季最短の２回５失点でＫＯされた。「全体的にボールが高いというのはあったと思うんですけど。初回から連打あり四球りでこっちから見るとテンポも良くなかったのかなと思いますね」厳しい評価となった。

　１６日からは交流戦最後となる西武３連戦。「きょうはあと一歩というところだったですけど、みんな頑張ってくれていると思いますし、西武戦。ラストカードを頑張りたい」。交流戦はここまで７勝８敗。勝ち越しを目指す。