完敗の広島・新井監督 舜平大対策に「まっすぐに強い打者を基準に選んだ」

 ベンチで厳しい表情の新井監督(撮影・飯室逸平)
 5回、西川を一ゴロに斬る山下(撮影・飯室逸平)
 7回、カメラ席に飛び込みながらも頓宮の飛球を好捕する林(撮影・飯室逸平)
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 「オリックス9-2広島」(1日、京セラドーム大阪)

 広島は四回に山下を攻め、坂倉の右前適時打で先制した。

 しかし、五回にそれまで無失点だったコルニエルが捉えられ逆転を許すと、終盤も満塁弾を浴びるなど9失点で敗戦。

 6年ぶりとなる交流戦開幕カードの勝ち越しは夢と消えた。

 新井貴浩監督はコルニエルについて「立ち上がりからいいピッチングだったけどね。ランナーを背負いながらも、前回、前々回より、今日の登板は良かったと思う。また今日、反省するところは反省して、次回に備えてほしい」と話し、次週も先発ローテーションでまわる予定であることを明かした。

 打線は山下の前に6回で1点に封じ込まれた。

 「そりゃまだ負けなしでしょ。(防御率的に)9回投げて1点も取られないピッチャーだから、いいピッチャーだなと思いましたね。ただ彼の速い真っすぐに対して、各バッターいい反応をしていたんじゃないかなと思う」

 敗れても、攻撃陣の対応には手応えを口にした。

 山下対策にスタメンは菊池を休養させ、今季初の1番に西川のほか、韮沢、林、羽月といった若手を起用した。

 「(西川)龍馬は何番でも対応できるから、ラインナップと確率を考えたときに龍馬が1番という。キク(菊池)は休養を与えながらと、こっちも思っているし、あとは真っすぐに強いバッターを先発で使おうと。あれだけの真っすぐを投げるので、そこを基準に選んでいったという感じかな」

 起用の狙いを説明した。若手にとってはリーグを代表する投手との対戦は今後に大きな経験となる。

 「もちろん。いい投手は自分が打席に立って、肌で体感しないと分からないので、1戦目の山本由伸もそうだし、いいピッチャー、一流のピッチャーと対戦して、そういうのを糧として、成長していってもらいたい」

 2日はマツダスタジアムに戻り、ソフトバンク戦。床田が復帰先発する。

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