カープ新助っ人デビッドソン 復調兆しのマルチ 試合前に突貫工事の新打法で大変身

 8回、左翼線へ二塁打を放つデビッドソン(撮影・立川洋一郎)
 7回、二塁打を放ち二塁へ滑り込むデビッドソン(撮影・飯室逸平)
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 「阪神5-7広島」(20日、甲子園球場)

 広島の新外国人、マット・デビッドソン内野手(32)が一夜で大変身だ。試合前、球場入りすると、新井監督、迎打撃コーチとブルペンで話し合い、左足を高く上げるフォームからすり足打法に改造する突貫工事を施した。

 成果はいきなり出る。四回無死一塁で西純の変化球を左前にはじき返し、17打席ぶりの安打を記録すると、八回無死は石井の変化球を左翼線二塁打。6日・阪神戦以来、来日2度目のマルチ安打はどちらもチームの得点につながった。

 「迎コーチからリズムの部分だとか、足上げの部分だとか、伝えられた。そういう指導を一緒に行った。すごく感謝している」

 9日の巨人戦で4号を放ったが、11日・中日戦からの7試合で23打数1安打の打率・043、12三振と極度の不振に陥った。「慣れるまでは」と起用を続ける方針を口にし、6番からの打順変更も否定していた新井監督も取り組みを絶賛した。

 「打撃コーチが寝ずに彼の動画をチェックして、きょう練習前にアドバイスして特打ちしていた。打撃コーチのナイスアドバイス」

 何よりデビッドソンの表情が明るい。

 「3カ月間ずっとタイミングの部分で苦しんでいた。今、クリアできた。これからは次のステップに進んでいける」

 メジャー54発の大砲が新打法を得て爆発へと向かう。

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