【安仁屋宗八氏の眼】広島玉村は「配球で工夫は一番の収穫」「坂倉とのコンビも息が合っていた」
「広島4-2巨人」(9日、マツダスタジアム)
広島が今季初の4連勝で勝率5割。先発・玉村昇悟投手(21)は6回2/3を7安打5奪三振1失点の好投で今季1勝目をつかんだ。デイリースポーツ評論家・安仁屋宗八氏は配球が「一番の収穫」とし、捕手・坂倉との相乗効果も期待する。
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玉村はオコエに初球先頭打者本塁打を打たれたことが良かった。そこから初球の入り方に気をつけるようになって、いろんな球種で入っていた。玉村はバッタバッタと三振を取るというよりも打たせて取るタイプ。球の伸びがあるからフライアウトが多い。配球で工夫できたことは一番の収穫じゃないか。
坂倉とのコンビも息が合っていた。走者を出してもバタバタしなかった。三回にオコエの盗塁を刺したのも良かった。坂倉はこれで落ち着いていけるし、チームも乗っていけるのではないか。
攻撃も三回には菊池、野間でヒットエンドランを仕掛けて一、三塁とした。秋山も打ちやすくなったし、右前打でもう一度、一、三塁にできたのは理想的な攻撃だった。一、三塁は考えることが多いため、投手が一番嫌な形。大きなプレッシャーをかけられたことが、四回のデビッドソン、田中の一発へとつながった。
4連勝。改めて地元が有利だと感じた。11日からの中日2連戦は真価が問われる戦いになる。





