【岡義朗氏の眼】広島・遠藤の成長をしっかり感じられた勝利 決め球きっちり制球
「広島3-0阪神」(6日、マツダスタジアム)
この1勝は、非常に意味がある。もちろん広島が新井監督体制となって初めてのうれしい勝利、という面でもそうだが、それ以上に先発した遠藤の成長を確認でき、さらなる成長を促すような1勝ではないだろうか。
これまでの遠藤は、追い込んでからの決め球が甘く入り痛打される、というところがあった。「今年はどうかな」と、そこを注視させてもらったが、決め球に関してはきっちりと制球できていた。
試合を見渡せば二、三、五回と先頭打者を四死球で出塁させた。これはもちろん修正すべき点で、イニングの入り方は今後、より慎重さを求めたいが、そこから粘れた部分は評価すべきだろう。
今季初めてのスタメンマスクとなった会沢とのコミュニケーションもしっかり取れていたからこそ、最後は厳しいところに思い切り腕を振って投げ込めた。メンタル面でも今後につながる1勝だろう。
新井監督も、難しい決断だったろうがこの日、坂倉と小園を外し会沢、田中を先発させ、勝ったことはこの4人全員にもプラスに働くはずだ。




