広島・デビッドソン 本領発揮の来日1号弾 ペッパーミルに対抗!“ごますり”パフォ広める

 4回、ソロを放ったデビッドソンはマクブルーム(右)に迎えられ笑顔を見せる(撮影・田中太一)
 ベンチ前で“ごますり”パフォーマンスを披露するデビッドソン
 4回、左越えへソロを放つデビッドソン(撮影・田中太一)
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 「オープン戦、オリックス4-4広島」(17日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 広島の新外国人マット・デビッドソン内野手(31)=前アスレチックス=が17日、オリックス戦でオープン戦24打席目にして初本塁打。待ちに待った一発に右拳で左の手のひらをこする“ごますり”パフォーマンスを初披露。メジャー通算54本塁打の大砲がようやく目覚めの時を迎えた。

 待ちに待った一発がデビッドソンのバットから飛び出した。四回先頭、剛腕・山下の高め直球を捉えた打球は左中間スタンドに消えた。練習試合、オープン戦を通じて初の本塁打に新井監督ら三塁ベンチも大喜びだ。

 「やっと一発が出たなという気持ち。非常にうれしい。(一発が出ず)ストレスがなかったと言ったらうそになる。自分はパワーを見込まれてここに来てる。打てて本当によかった」

 メジャー通算54本塁打の大砲も、フェンスを越えない打球にストレスを抱えていた。豪快な打球。しかも、158キロ右腕の高め直球を捉えたところに価値がある。新井監督は「強い真っすぐをホームランにできるのはいい。本人と話しても、徐々にいい感じになってきていると言っていたので、すごくいいホームランだったと思う」と絶賛した。

 初体験のベンチ前での儀式には、右拳を左の手のひらの上で回す“ごますり”パフォーマンスで応えて、笑いを誘った。

 WBCを戦う侍ジャパンの“ペッパーミル”に対抗した格好。こちらは良い意味ではなく、出世のために他人に気に入られるように振る舞うことを表しているが、助っ人は「知ってるよ」とニヤリ。チームメートに聞いたと明かすなど、すっかり溶け込んでいる様子だ。

 「シーズンでもやると思う。二塁打だったり、打点を挙げたりしたらね。(パフォーマンスは)野球界ではやってるので、うちのチームでもはやるかもしれない」

 デビッドソンが本塁打や勝負強い打撃で得点を挙げて“ごますり”パフォーマンス連発となれば、チームとしても大歓迎だ。

 「143試合と長いシーズン。守備の面ではコンスタントにいい守備をする、打撃ではいいスイングをするのを心がけながら、ケガせず143試合出られる体を作りたい」

 オープン戦全試合出場の真面目助っ人は真剣な表情でそう言った。左足を高々と上げる豪快な打撃に“ごますり”パフォーマンスでファンをとりこにする日は近い。

 ◆マット・デビッドソン(Matt Davidson)1991年3月26日生まれ、31歳。米国カリフォルニア州出身。190センチ、104キロ。右投げ右打ち。内野手。ユカイバ高から2009年ドラフトでダイヤモンドバックスと契約。13年8月にメジャーデビュー。ホワイトソックス、レッズなどを経て、22年途中からアスレチックスでプレー。メジャー通算54本塁打。

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