広島 森下の開幕ローテ白紙 新井監督は「想定の範囲内」もノースロー2日連続 「ちょっと違和感」

 広島・森下暢仁投手(25)の開幕ローテ入りが8日、白紙になった。昨秋に受けた右肘のクリーニング手術から復帰を目指す右腕は、6日にシート形式の打撃練習に登板。マツダスタジアムでの全体練習に参加したこの日、右肘の状態を確認されたときに違和感を訴えた。当初予定していた12日・ヤクルト戦の登板回避が決定。開幕からのローテ入りは難しい状況になった。

 チームメートがキャッチボールを始めても森下は白球を握らず、黙々とランニングした。休養日だった7日に続き2日連続でのノースロー。右肘の状態を考慮しての練習メニューだった。

 「ちょっと違和感とかがあったという話を首脳陣の方とか監督とかトレーナーとしました。状況を見ながらになると思います。次どこで投げるかも、話しながら」

 6日にシート形式の打撃練習に登板し、打者6人に21球を投げた。患部の状態を確認した上で12日・ヤクルト戦に登板する予定だった。この日、違和感を訴えたことで登板回避が決定。開幕までの日程を考えると開幕ローテ入りは白紙になった。

 新井監督は調整スケジュール変更を「想定の範囲内」と話した。春季キャンプ前から開幕ローテ入りを目指しての調整ではなく、万全の状態で自身の今季初登板を迎えてほしいと伝えていたからだ。

 そのため「後退しているとかじゃない。本人が不安を抱えたままで段階を進めてほしくない。だから、こっち側でもう一度、少しプランニングを変更してやっていこうとなった」と説明した。

 優先するのは日程ではなく、森下の状態。チームとして最も避けなければならないのが、開幕に照準を合わせハイペースで調整したことによるシーズン中の長期離脱だ。「数カ月離脱というのが一番痛い」と指揮官。この日も右腕に改めて「焦るなと。万全の状態で今年の最初のマウンドを迎えてほしい」と言葉をかけた。

 今後の実戦登板などは未定。日程を決めてしまえば、その日を目指し準備してしまうためだ。当面はノースローで確認しながら慎重に調整を進めていく。

 森下は「監督、コーチを含め、トレーナーだったりが、いろんなプランを考えてくださった。感謝しながら取り組めている。しっかりとシーズンを通して戦える準備をしないといけないという思いでいる」と前を向いた。マウンドで思い切り腕を振り抜くために、今は我慢のときだ。

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