カープ・岡田 トミー・ジョン手術から復肩間近! 「マックスくらいで腕は振れています」
広島の岡田明丈投手(29)が復帰へ向けて順調に階段を上っている。21年秋に「右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術・屈筋腱断裂修復・肘頭骨棘(こっきょく)切除」(通称トミー・ジョン手術)を受けた。2軍スタートの今春はフリー打撃登板を終えるなど練習は思い通りに進む。豪腕復活は間近だ。
1軍首脳陣が見つめる中で思い切り腕を振り抜いた。第2クール初日の7日だ。1軍練習に参加しブルペン入りした岡田が見せたのは力のある直球だ。今季復活を目指す右腕。「マックスくらいで腕は振れていますね」。調整は順調に進んでいる。
黒田球団アドバイザーが見つめる前での投球練習だった。
「高めの球があるけど別に気にしなくていい。指に掛かる感覚だけを大切にしてやっていこうと言ってもらいました」
レジェンドとは共にプレーした経験がある。2人は共に大阪出身。間違って相手の応援歌に合わせて手をたたいていたときには「何、敵を応援しとんねん。頼むで(笑)」とツッコミを入れられたこともある。久しぶりの会話でもらった言葉に強く背中を押された。
21年秋に「右肘内側側副靱帯再建術・屈筋腱断裂修復・肘頭骨棘切除」(通称トミー・ジョン手術)を受けた。長い戦線離脱期間ではフォームを修正した。
捕手側へ体重移動する際に高く上げていた左手を、低くした。反動で投げるフォームではなくなったことで、ブレが小さくなった。「安定感が出てきたと思います」。課題だった制球面に改善が見られるようになった。
今キャンプでは球数を増やしていくことが一つのテーマだ。「ブルペンで100球くらいまで投げられるようになればいいですね」。まだ1度のブルペンで数球しか投げない変化球も増やしていく予定。実戦登板に向けて準備をしていく。
「もう力を入れて投げているので、その割合をどんどん増やしていきたい」
右肘手術やフォーム修正による球威低下は感じていない。再びパワーピッチャーとして1軍の舞台に帰って来る。
◆岡田 明丈(おかだ・あきたけ)1993年10月18日、東京都生まれ、29歳。投手。右投げ左打ち。身長185センチ、97キロ。中学時代に野球を始め、大商大高で投手に転校。大商大に進学後の4年に才能が開花し、関西六大学秋季リーグ戦で2季連続優勝に貢献した。15年度ドラフト1位で広島から指名を受けた。





