カープ末包 1人だけ5分延長ロングティーを一発締め「監督の愛情表現」 新井監督「入ったの?」

 「広島春季キャンプ」(5日、日南)

 最後の力を振り絞って、監督からの“愛のムチ”に応えた。広島・末包昇大外野手(26)が一発締めで、5日間の第1クールを終えた。

 全体練習最後は、休前日恒例のロングティー。各選手、1箱約200球がなくなるまで打ち続けるのがノルマとなった。末包がバットを振っていたところに、新井監督が歩み寄る。順調にボールを減らしていたが、別の箱からさらに白球を追加。「(打つ量が増える)だろうな、とは思いました。監督なりの愛情表現だと思っています」と笑顔で感謝した。

 他の選手全員が打ち終えた中、末包だけ約5分間の延長。スタンドの視線を独占する状況になった。最後は柵越えすれば終了という“特別ルール”が採用され、声を張り上げながら左中間へ放り込んで拍手喝采を浴びた。

 だが指揮官はちょうど、そのタイミングがミーティング時間と重なり、最後の一発を目撃できず…。「入ったの?頑張ったね。それで終わっていた?そこから、さらにいかないと。エンドレスだから」と冗談を交えつつ「遠くに飛ばせる長打力が彼の一番の魅力。強みを伸ばしてほしい」と背中を押した。

 第1クールを終え、「愛と情熱の、内容の濃いキャンプ。打撃で存在感を出せるように」と末包。少しハードな計らいを意気に感じつつ、バットを振る。

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