広島・大瀬良 秘密兵器パルススロー装着 大谷愛用の肘にかかる負担数値化するスグレモノ

 器具を巻いて投げ込む大瀬良(撮影・田中太一)
 器具を巻いて投げ込む大瀬良(撮影・田中太一)
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 「広島春季キャンプ」(4日、日南)

 広島・大瀬良大地投手(31)は4日、ブルペンで初めて捕手を座らせて51球を投げ、カーブ、スライダー、カットボール、シュートの変化球も試した。力強いストレートに順調な調整ぶりを感じさせた。右腕にはエンゼルス・大谷翔平投手(28)も愛用する『パルススロー』を装着。ケガを予防しながら、目標であるフルシーズンの活躍へつなげる。

 ミット音が心地よくブルペンに響き渡った。大瀬良が初めて捕手を座らせた本格投球。ストレートの伸び、力強さはさすが。順調な調整ぶりを思わせた。

 「カットボールは例年よりは扱えている。全体的に順調じゃないですかね。やりたいように投げたいボールが投げられている。いいんじゃないかと」

 8勝に終わった昨季からの巻き返しを誓う。オフには8キロの増量で最多勝時のボディーに戻した。走り込みの量を抑えて、投げ込みに重点を置く今キャンプ。右肘には『パルススロー』という、肘にかかる負担を数値化する精密機械を装着している。エンゼルス・大谷も右肘手術後のリハビリなどに活用。復帰後の球速アップなどに役立てたという、優れものだ。

 「肘をいろいろケガをしてるんで、数値を見ることでケガの予防だったり、普段の負荷がどれぐらいかかっているか見ます。オーバーワークになりすぎないように使っています」

 昨秋から試し、今キャンプで本格導入を決めた。ここ数年、故障で離脱することが続いたことからケガ予防のために装着している。

 エースとしてフルシーズンの活躍を目標に掲げる。調整が順調に進んでいるときこそ、慎重に。科学的な見地も採り入れて細心の注意を払う。

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