広島・田中広 「やるしかない」 昨季自己ワースト出場41試合、再起へ決意

 フリー打撃を終えた田中(2)は新井監督(右)、鳥谷氏と話をする(撮影・田中太一)
 迎コーチから指導を受ける田中広
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 「広島春季キャンプ」(2日、日南)

 広島・田中広輔内野手(33)が2日、今季の逆襲を誓った。全体練習のフリー打撃中、新井監督から熱視線を注がれると、ケージ横で約10分間、言葉を交わした。指揮官は「今年に懸ける思いが伝わってくる」と強い決意を感じ取った。昨季はプロ入り最少となる、41試合の出場。アピールを続け、再起を図る。

 胸に刻んだ並々ならぬ闘志は、見る者の心に伝わっている。ハツラツとした動き、キレのあるスイング。田中は若手に交じって黙々と汗を流した。「もう、やるしかない。周りを見ながら、というのはもちろん続けなきゃいけないことですが、そんなこと言っている場合じゃない。まずはしっかり、自分のことをやりたい」と決意をにじませた。

 フリー打撃中には、真横で新井監督が見守った。打撃練習が終わると、言葉を交わす。指揮官は「新たに『こうした方がいいよ』と言っているわけではない。年齢を重ねると股関節が動かなくなってくる。思ったように股関節を動かせるように」と考え方を共有したことを明かした。

 さらに指揮官は初日からの動きを通して「ノックの動き、スイングの強さを見ても彼の今年に懸ける思いが伝わってくる。『今年、絶対やるぞ』と準備してきたのが分かるし、相当気合が入っているなと感じる」と復活への思いをくみ取った。

 昨季の出場41試合、8安打、0本塁打、1打点は自己ワースト。打率・200で6月中旬に出場選手登録を抹消されて以降は、再昇格の機会は訪れなかった。不退転の決意で臨むキャンプ。「まだ2日目ですが、すごく充実している」と田中。己の存在価値を高め、ここからはい上がる。

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