広島・末包“新打法”で2桁弾 鈴木誠也直伝!下半身主導の打撃に手応え つかむ1軍定着

 打撃練習を終え、ヘルメットをとって一礼する末包(撮影・田中太一)
 秋山(手前)らと一緒に汗を流す末包(撮影・田中太一)
 打撃練習をする末包(撮影・田中太一)
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 広島の末包昇大外野手(26)が23日、マツダスタジアムでの合同自主トレに合流した。20日までカブス・鈴木誠也外野手(28)と沖縄市内で約2週間、合同自主トレ。右の股関節に体重を乗せてから打つという打撃指導を受けた。「テーマはギュウギュウのパンパンです」。鈴木直伝の下半身主導の打撃で、2桁本塁打と1軍定着を目指す。

 充実した時間だった。沖縄での約2週間を振り返った末包の言葉は次第に熱を帯びた。鈴木に弟子入りし伝授されたのは、下半身主導の打撃。カギは股関節と臀部(でんぶ)の使い方だ。

 「テーマは何?と聞かれたら(鈴木に)『ギュウギュウのパンパンと言え』と言われました。股関節をギューギューにして、お尻をパンパンに張る。それがギュウギュウのパンパンです」

 軸足となる右の股関節にしっかり体重を乗せ、臀部にためたパワーを一気に開放する打ち方だ。昨季も下半身を意識してスイングしていたが「全然レベルが低かった」。下半身が使えていなかった分だけ上半身に頼り、直球に差し込まれたり変化球に対応できたりしなかった。

 「下半身がはまれば、あとは勝手に上半身がついてくるということだった」

 フリー打撃では、テークバックは小さくシンプルにバットを出した。「あまり力いっぱいに振らなくても、はまれば飛ぶようになった。ギュウギュウのパンパンになったら2桁(本塁打)はいけます」。打球の質に変化を感じ取っている。

 鈴木は憧れの存在だ。昨春キャンプで宇草を通じて初めて連絡を取ったことがきっかけとなり、今回の合同自主トレが実現した。

 「ウエートは途中からついていけなかった」

 タイミングの取り方や疲労が蓄積してきたときの対処法などさまざまな質問をぶつけられたことに加え、練習に取り組む姿を目の当たりにできたのも財産。すごさに驚きながらも、さらなる向上心が芽生えた瞬間だった。

 新人だった昨季は31試合で打率・299、2本塁打、14打点だった。今季はまず1軍定着を目指す。

 「『タイミングを取れば十分対応できると思うし、形自体は悪くない』と言ってもらった。リアルな話で言うと『何とか1軍に1年間いられるように頑張れ』と。教えていただいた取り組みを継続してやっていきたい」

 長打力は誰にも負けない武器。鈴木と過ごした時間を飛躍のきっかけにする。

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