広島・高橋昂 キャンプインから猛アピールだ

 広島・高橋昂也投手(24)が開幕ローテ入りを虎視眈々(たんたん)と狙っている。21年に5勝を挙げ、飛躍が期待された昨季だったが脇腹を痛めるなど故障にも見舞われ1軍登板はゼロ。巻き返しを誓う今季は自主トレからハイペースで調整。すでにブルペンにも入った。キャンプインから首脳陣に強烈アピールする。

 1月のマツダスタジアム。寒風吹きすさぶ中でも、高橋は思い切り腕を振った。2019年2月にトミー・ジョン手術を受けて以降、常に不安のあった左肘が迷いなく振れる。そこに喜びを感じる。

 「今は肘に対する不安はまったくないです」

 明るい表情で話す。ようやく、自分の持てる力を試すときが来たと実感している。

 「手術してからずっと納得のいくボールがいってなかった。かばうのもありましたし、そこから変なクセがついてしまった。それでも一昨年はだましだまし、1軍でできたけど、納得がいかなかった。という(形で迎えた)去年だったんですけど、うまくいかなくて、やっとここ最近、自分の納得のいくボールが多くなってきた。今年は出していきたい」

 手術した肘の影響か納得のいくボールが投げられなかった。それでも21年は1軍で5勝を挙げられた。さらに飛躍を期待された昨季だったが、故障に悩まされた。

 「3月くらいに脇腹を痛めてしまって、5、6月はずっとケガをしていました」

 2軍では4勝2敗、防御率2・26ながら1軍からお呼びが掛かることはなかった。悔しいシーズンに終わった。

 巻き返しを誓い取り組む日々。やっと自分のボールが投げられていると実感している。合同自主トレではすでにブルペン入り。捕手を座らせて30球程度ではあるが、投げられている。目指すは開幕ローテーションだ。

 「調子もいいと思います。今年こそチームの力になりたい」

 チャンスはある。森下が右肘のクリーニング手術を受け、床田は骨折明けとあって、どの時期に1軍合流できるか未知数。特に左の先発候補は玉村、2年目の森ら若手の名前が挙がるが負けるつもりはもちろんない。

 「自分が良ければ上がるチャンスはあると思うので調子を上げていきたい」

 キャンプインから鋭さを増した腕の振りで強烈にアピールするつもりだ。

 ◇高橋 昂也(たかはし・こうや)1998年9月27日生まれ、24歳。埼玉県久喜市出身。左投げ左打ち。投手。181センチ、91キロ。花咲徳栄では2、3年の夏に甲子園出場。U-18アジア選手権の日本代表にも選ばれた。16年度ドラフト2位で広島入り。18年6月28日・巨人戦でプロ初勝利。通算6勝9敗、防御率6・20。昨季は2軍で12試合に登板し4勝2敗、防御率2・26。1軍登板はなかった。

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