広島 4年ぶり入賞7位 2区・土間13人抜き 岩本監督は「想定した通り」

 「全国都道府県対抗男子駅伝」(22日、広島市平和記念公園前発着)

 広島は2時間18分38秒の7位だった。1区は23位ながら、2区・土間董哉(千代田中3年)が区間4位の好タイムで13人抜き。10位に浮上すると、続くメンバーもさらに順位を上げた。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催された今大会。沿道の声援に背中を押され、目標としていた入賞を果たした。長野がこれまでの記録を1秒上回る2時間17分10秒の大会新記録で、最多9回目の優勝を果たした。

 沿道からの拍手を浴びながらアンカー相葉直紀(中電工)がゴールテープを切った。3年ぶりの開催。声援を力に変えて勝ち取った7位入賞だ。目標達成に「まずは入賞できて良かった」と充実した表情で汗をぬぐった。

 1区・村上響(世羅高)が23位と出遅れたが、2区・土間が13人抜きの快走で順位を10位に押し上げた。3区以降も粘り強い走りを披露。岩本監督は「想定した通りの展開だった。粘りの走りができたのが入賞の要因」と選手をねぎらった。

 新型コロナウイルスの影響で20年以来の安芸路。「広島」のユニホームを着て走る特別なレースだけに、誰もがこの日を心待ちにしていた。

 相葉は3年前に続き2度目の出場だ。7区は母校・基町高近くを走る。気合は誰よりも入っていた。「2年間走れずにもどかしかった。走りたい気持ちが強かったし、たくさんの応援が力になった」。郷土の誇りを胸に前へ前へと進んだ。

 4年ぶりの入賞が来年以降の復活につながる。岩本監督は「今までやってきたことを継続していく。(入賞を)続けていければ、いつか勝てるチームになる」と力を込めた。

 96年の第1回大会を制して以降は成し遂げていない栄冠。この日が再び頂点に立つ第一歩になったはずだ。

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