広島・大瀬良 フル回転計画 月内ブルペン入り→投げ込み量増 2桁星&規定回超えへ

 新人のあいさつを、笑顔で聞く大瀬良。左は秋山(撮影・田中太一)
 キャッチボールをする大瀬良(撮影・田中太一)
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 広島の新人10選手と、2年目以降の選手が参加する合同自主トレが15日、大野練習場で始まった。参加した大瀬良大地投手(31)が練習を公開し、シーズン中に離脱を重ねた近年の反省から、今オフは調整法を変更する考えを明かした。1月中にブルペン入りし、キャンプでも投げ込む量を昨年より増やす構えだ。ガス欠を避けるべく“フル回転計画”を進める。

 仲間との久々の対面に、笑みがこぼれた。新たに加わった若鯉たちの姿に、初心を思い返す。新人を含め、計32人が集まった合同自主トレ初日。キャッチボールなどで調整した大瀬良は「みんな元気そうにしていたし、新人の子たちも元気よく動いていた。懐かしさを感じながら元気にできれば」と新鮮な気持ちを抱き、今後の自主トレに意気込んだ。

 シーズンまでに歩む道筋も、明確に描かれている。着手するのは長丁場を戦い抜くための土台作り。昨年は1月中、一度もブルペンに入らずキャンプインを迎えた。キャンプでのブルペン投球の球数も、計500~600球にとどめていた。

 例年、キャンプでは1000球前後を投げ込む。昨年に球数を抑えたのは「シーズンに入るまでの球数をあえて少なくして、シーズン中に体力を残しておきたい」という意図があった。だが6月に入り「ガス欠というか苦しくなってきて、投げるスタミナや体のメカニック的な部分も、体力的に付いてきていなかった」と振り返る。

 実際、5月下旬から3試合連続で黒星を喫し、7、8月には6試合続けて未勝利も経験。20年からの3年間はいずれもシーズン途中に2度、コンディション不良や不調で出場選手登録を抹消された。

 不完全燃焼で終わらないためにも、今年は“フル回転計画”を遂行。「ある程度、数を投げて下地をしっかり作っていかないと」と今月中に立ち投げで2、3度のブルペン入りを予定し、キャンプの投げ込みも昨年より増やす考え。昨年末からの増量で現在の体重は約94キロ。昨季の最も軽い時期より7、8キロ重いが「球も例年か例年より、いいかなという感じ」と力強さに手応えがある。

 人一倍、走り込む“大瀬良流”の調整も、体重の減少を考えて今年は控えめ。しかし「人よりすごく走っていたので、人並みに走れれば問題ないかなと。若い子よりは元気に走れている」と周囲の不安を拭い去った。

 「ローテーションを守れれば2桁(勝利)と規定(投球回)は超えていかないといけない。いいジャンプができると信じて、がんばります」。働き盛りの31歳は今年こそ、1軍マウンドを守り抜く。

 ◆2年目以降の選手による合同自主トレ参加メンバー

【投手】大道、森浦、大瀬良、森、森下、栗林、中崎、ケムナ、一岡、高橋、島内、アドゥワ、藤井、玉村、中村祐、新家、坂田

【捕手】磯村、高木

【外野手】秋山、野間、宇草

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