広島・野間 全試合出場&盗塁増へ山ごもり 機動力野球引っ張る!来季目標25盗塁

 広島・野間峻祥外野手(29)が15日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約更改交渉を行い、単年契約で1900万アップの5000万円でサイン(金額は推定)。来季に向けて全試合出場と盗塁の企図数増を目標に掲げた。オフは地元・兵庫県で“山ごもり”。自費で購入した打撃マシンを相棒に打撃向上に取り組む考えを明かした。

 プロ9年目、勝負の年に向けて野間は静かな闘志を燃やした。

 「自主トレは地元の方でやろうかなと。兵庫県の山の中です。山ごもりです」

 ニヤリとした。今季は国内FA権を取得したが、オフには行使せず残留を決めた。契約更改では複数年は要望せずに単年の5000万円でサインした。安定より、ベースアップを目指す方を選んだ。

 期待されるのは新井監督が目指す機動力野球のけん引役。自己最多は18年の17盗塁だが、すでに来季の目標に25盗塁を掲げている。

 「打率、出塁率もそうですし、(盗塁は)成功するしないはあるけど、仕掛けるだけでもプレッシャーは変わってくる。企図数を増やしていければ」

 今季は7盗塁で盗塁死5の企図数12。自己最多は18年の27だが、大幅増を目指す。そのためには出塁を増やさなければならない。

 オフは“山ごもり”し、昨年自費で購入したという打撃マシンを相手に打ち込みを行う。巨人・丸も愛用するというスローボールの打撃マシンだ。

 「マシン相手に戦おうかなと。緩い球で力感を出していいスイングというのが一番難しい。相棒(マシン)はまあまあペースが速いので休みながらしっかり時間を取ってやると思います」

 今季はコロナ禍や下半身のコンディショニング不良に悩まされたため、規定打席には届かなかったが、粘り強い打撃で打率・312を記録。来季は全試合出場を目標に掲げる。

 「ここ何年かケガもあるので、体調を整えながら全試合に出られるように。今は強さというところもそうですし、柔軟性も意識しながらトレーニングしています。春からアピールしないといけない立場。いい状態に入っていけるようにしたい」

 新井監督の下、新たな体制で臨む来季。レギュラー確保からスタートする。その先にあるのは5年ぶりとなる栄冠。

 「とにかく優勝して、ハワイ旅行に行きたいです」

 山ごもりから常夏の島の歓喜へ。野間の23年はスタートする。

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