広島のドラフト４位・清水叶人捕手（１８）＝高崎健康福祉大高崎＝が４日、同校で高山スカウトらから指名あいさつを受けた。ドラフト指名後、「打てる捕手」を目標に掲げた１８歳は、坂倉に弟子入りを志願。タイミングの取り方など、打撃についての助言を仰ぎ、打率３割を目指すと意気込んだ。

　最高のお手本に清水は目を輝かせた。自身と同じ左打ちの捕手である背番号「３１」の存在だ。坂倉に弟子入りを志願する言葉には自然と力がこもった。

　「坂倉選手のように打率３割を残せる、打てる捕手を目指していきたい。とても尊敬しているのでタイミングの取り方とか聞いてみたい」

　高校通算２５本塁打を誇る強打者は「打てる捕手」を目指す。昨季は打率・３１５を残し今季は・２８８だった坂倉の打撃は、動画サイトで目にしてきた。「無駄のないスイングで球に強くコンタクトしていた」。結果を出し続ける技術の高さにうなった。

　「マジですか。びっくりです。スタートラインは同じなので、どんな練習をしたのか経緯を聞きたいです」

　坂倉は日大三から１６年度ドラフト４位で入団した。指名順位が自身と同じという共通点も励みになった。先輩が描いてきた成長曲線を、自身の新たな力に変えていく。

　現在は木製バットを手にマシン打撃に注力する。１日１時間半をノルマとし、多いときは２時間、黙々と振り込む日々だ。

　指名あいさつを受け「率直にうれしい。カープにいよいよ行くんだなという気持ちです」と前を向いた。坂倉の背中を追いかけながら、１８歳は将来の正捕手を目指す。

　◇清水叶人（しみず・かなと）。２００４年７月６日生まれ、１８歳。群馬県藤岡市出身。１７６センチ、８３キロ。右投げ左打ち。捕手。高校通算２５本塁打を放ち、二塁送球タイムは１秒７７を誇る強肩強打の捕手。２１年のセンバツは背番号「１２」でベンチ入りした。遠投１１０メートル、５０メートル走６秒７。