西川龍馬「決め手は新井さん」でカープ残留 「気分が悪くなるくらい」熟考もFA権行使せず
今季、国内FA権の取得条件を満たした広島・西川龍馬外野手(27)が22日、権利を行使せずに残留することを表明した。単年契約で、条件面などは今後の交渉で詰める見込み。マツダスタジアムで取材に応じると、残留の要因に関して「決断した時期は割と最近。決め手は新井さんです」と明かした。
心は揺れていたという。「気分が悪くなるくらい考えました」。野球選手として他球団の評価を聞きたいという思いと、カープへの愛着。あらゆる気持ちが交錯していた中、新井新監督と電話で言葉を交わすうちに、西川の心は傾いた。
「やっぱり新井さん(の存在)じゃないですか。最初に僕が思っていることを伝えて『もちろん戦力として考えている』と言ってもらえた」。チームに欠かせないピースとして考えてもらっていることが、胸に響いた。
今季はコンディション不良による離脱もあり、規定打席には未到達。それでも97試合で打率・315、10本塁打、53打点の成績で、打線をけん引。「必要と思ってもらえたので来年はしっかり、がんばろうと思います。ケガなく1年間プレーしたい」。西川抜きに、5年ぶりのV奪回は想像できない。頼れるバットマンが、来季も広島を支える。





