広島 4年連続Bクラス確定 投打に王者ヤクルトと差 佐々岡監督「僕の責任」

 「広島1-5ヤクルト」(30日、マツダスタジアム)

 広島の逆転CSの夢はついえた。引き分けでも進出の可能性が消える中、ヤクルトのルーキー・山下の前に八回途中まで無得点。九回に坂倉の一発で完封を免れるのがやっと。3連敗となり5位が確定し、4年連続のBクラスが決定した。就任3年目の佐々岡真司監督(55)は今季もBクラスを抜け出すことはできなかった。

 切り札の松山は出番のないままウエーティングサークルで試合を終えた。逆転CS進出に向けて、負けられない戦いとして挑んだが3連敗。4年連続でのBクラスが決まった。

 4番・鈴木誠也をメジャー移籍で欠き、臨んだ今季。シーズン前、評論家諸氏の予想は軒並み最下位。開幕前には「見返してやろう!やっちゃろうや!」を合言葉にスタート。春先は首位争いを演じたが、1位は5月13日が最後。徐々に順位を下げ、終わってみれば4年連続のBクラス。予想を覆すことはできなかった。

 佐々岡監督は「負けられない試合の中で連敗。本当に選手は負けないように一生懸命、頑張ってくれた。最後までファンのみなさんは諦めずに信じて期待していたと思う。こういう結果になって申し訳ない気持ちです」と沈痛な面持ちになった。

 先発の九里は三回2死、塩見への四球からキブレハンに先制3ランを浴びた。四回から遠藤を投入。勝利への執念を見せたが、六回に森浦がオスナに2ランを浴び5点差。勝負手は勝利に結びつかなかった。結果、矢崎、栗林の勝ちパターンを使い切ることもなく敗戦に終わった。

 投打に完敗。王者ヤクルトとの差を見せつけられた。

 「結果を見れば。いいところもなく終わったという感じがしますけど…」

 開幕当初はエース・大瀬良を筆頭に森下、九里、床田の4本柱に途中から新外国人アンダーソンも加わり強力先発陣を形成。指揮官はこれを前面に押し出した。弱点といわれたリリーフ陣をカバーするべく、先発を引っ張った。が、ここにきてそのツケがまわってきた。疲弊した先発陣は秋口にきて、早い回での降板が続出。ここ13試合連続で、先発に勝利がないという異常事態に陥った。

 「1年を通して先発のやりくりは僕の責任でもある。最後までできなかったこと、僕が無理させたところもあったと思います」

 佐々岡監督は就任3年目。5位、4位ときて、今季も1試合を残して5位確定。背番号88の背中が心なしか小さく見えた。

 ◆広島がCS消滅… 広島は残り1試合で勝利しても3位・阪神を上回れないため。広島が2日・中日戦で勝利すると67勝73敗3分け、勝率.4785。一方、阪神が残り1試合に敗れても68勝72敗3分け、勝率.4857となり、広島は上回れない。また、順位は5位確定。最終的に67勝73敗3分けで巨人と並ぶ可能性があるものの、既に消化した今季巨人戦勝敗成績が12勝13敗と負け越しているため。セ・リーグ順位決定方式は【1】勝率【2】勝利数【3】当該球団同士の勝敗成績の順で優先され、順位は巨人が上位となる。

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