カープ崖っぷち 30日にもCS完全消滅 痛恨逆転負けに佐々岡監督「僕の責任」

 「広島4-5ヤクルト」(29日、マツダスタジアム)

 広島が痛恨の逆転負けを喫し、CS進出へ崖っぷちに立たされた。4-2の七回、ターリーが代打・オスナに逆転3ランを被弾。チームは最大4点のリードを守り切れず、3位・阪神と1・5ゲーム差に広がった。残り2試合。30日・ヤクルト戦(マツダ)に負けか引き分けで、4年連続Bクラスが確定する。

 その瞬間、スタンドから悲鳴にも似た声が上がった。4-2の七回2死一、二塁。代打・オスナにはじき返された打球は、左翼へ高々と舞い上がった。逆転3ラン。ターリーはマウンド上でうなだれるしかなかった。

 「ああいう場面でいって…。そこで投げさせた僕の責任です。小刻みにと考えていたなかで。あそこで続投させた僕の責任」。佐々岡監督は厳しい表情で言葉を絞り出した。

 2点リードで迎えた七回。まず送り出したのはケムナだった。1死一、二塁となり、佐々岡監督は助っ人左腕を送り出していた。

 ターリーは長岡を三邪飛に仕留め、続く打席には松本友の代打・オスナが入った。だが、指揮官は右打者に対しても続投を選択。2ストライクと追い込みながら、決め球の変化球が真ん中に入り、痛恨の一発を浴びた。

 「早め早め(の継投策)というのは、ここ何試合か考えていたので…」。今季の最終盤。指揮官は負けられない戦いを前に、短期決戦モードに作戦を変更していた。先発投手を引っ張らず、序盤から継投する方針で臨んでいた。

 4-1の六回は、森下が2死一、二塁のピンチを招くと森浦にスイッチ。左腕はキブレハンに左前適時打を浴びたものの、後続を打ち取り傷口を最小限にとどめていた。

 ただ、攻撃陣は三回までに4得点したが、その後は無得点。六回無死一、二塁で会沢が送りバントを失敗するなど拙攻が響いた。

 「苦しい展開のなかでプレッシャーがかかっていたでしょうし。選手は一生懸命勝つために、本当に勝たないといけないという重圧を持ちながらゲームを戦っていると思う」。指揮官はナインをかばうように言葉を絞り出した。

 3位・阪神とは1・5ゲーム差に広がった。30日のヤクルト戦に引き分けか敗れれば、1試合を残している阪神の勝率を上回ることができず、4年連続のBクラスが確定する。

佐々岡監督は「最後2試合、われわれは勝つだけ。それに向かってやるだけ」と顔を上げ、懸命に前を向いた。

 ◆30日にもCS消滅 広島は30日に負けか引き分けでCS進出の可能性が消滅。最終戦の10月2日に勝ち、3位・阪神が負けても勝率で及ばないため。

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