広島・森浦 今度は勝った 13日・阪神戦勝利も記録訂正 6球で正真正銘3勝目ゲット
「DeNA3-5広島」(16日、横浜スタジアム)
熱い、熱い思いがこもった広島・森浦大輔投手の6球が、勝利を呼び寄せた。六回。先発・大瀬良が2死からソトに逆転2ランを許し、さらに戸柱に二塁打されたところで巡ってきたマウンド。
そこまで2安打の森に対し、2ボールとカウントを悪くしながらも、切れ味鋭いスライダー、直球を駆使して追い込み、最後はスライダーで空振り三振を奪った。
逆転されたが、わずか1点差。最少失点に食い止めた快投がチームに勇気を与え、直後の逆転劇を導いた。
13日の阪神戦でも1点リードの五回1死で登板し、無失点の好投を演じた。試合後の発表では白星が森浦についたが、翌日、記録が訂正され、勝利投手は松本に変更。
逃した?3勝目をわずか3日、わずか6球で奪い返した好投。しかし「いい場面で投げさせてもらっているので」と、自身の記録は頓着しない。何より逆転CS出場へ向け、絶対に負けられない試合で「ワンポイントとしてしっかり腕を振って投げた」ことに充実感を漂わせる。
泣いても笑っても残り7試合。「みんなでつないでいくしかない」と佐々岡監督。もちろん“みんな”の1人として、森浦は不可欠の存在感を示し続ける。