カープ大瀬良 3悲弾 村上にヤられた 六回途中今季ワーストタイ7失点KO

 6回、悔しそうに降板する大瀬良(撮影・金田祐二)
 3回、中前適時打を放つ大瀬良(撮影・伊藤笙子)
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 「ヤクルト7-6広島」(9日、神宮球場)

 白球が右翼席へ消えた。歓喜するヤクルトナインとは対照的に、広島・大瀬良の顔からは表情が消えた。4-4の六回2死一塁で長岡に勝ち越しの2ランを被弾。痛恨の一発だった。

 「ここぞのところで甘くなっている球を打たれてしまった。何よりチームが勝てる投球ができなかったのが、すごく悔しい」

 二回、先頭の村上に今季チーム13本目となる一発を浴びて先制を許すも、打線が奮起し四回までに4点を奪った。しかし四回以降は3イニング連続で失点。3発を浴び、5回2/3を投げてともに今季ワーストタイの9安打7失点で8敗目を喫した。

 佐々岡監督は厳しい表情を崩さなかった。五回まで4失点していたエースの続投を決断し、結果的に六回に勝ち越しを許した。継投策も頭にあったが「結果を見ると早めに代えなければいけなかった。私がミスをした」と言葉を絞り出した。

 森下が先発した前日8日の中日戦は打線が振るわず黒星。この日は大瀬良が打ち込まれた。投打の歯車がかみ合わない連敗だ。

 それでもCS出場の可能性はまだ残る。大瀬良は「僕が引っ張っていかないといけない立場なんですが迷惑を掛けてしまっている。チームが勝つように。それだけを考えてしっかり調整したい」と顔を上げた。諦めずにファイティングポーズをとり続ける。

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