「広島６－４巨人」（２８日、マツダスタジアム）

　広島は３カードぶりのカード勝ち越しで４位に浮上した。２点を追う初回に堂林の適時打で同点とし、五回は２死一、二塁で再び堂林が勝ち越し適時打。投げては先発の大道が４回４失点も、その後はブルペン陣６人が無失点で勝利をつかみ取った。デイリースポーツ評論家の石原慶幸氏は粘り強い継投策に賛辞を贈った。

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　広島の中継ぎの頑張りを評価したい。この試合は両先発が不安定で、早めの降板となった。しかし残り試合が少なくなってくる中、先発の調子にかかわらず中継ぎが早い回からマウンドに上がるケースは増えるだろう。

　まずはＡクラスというところを目指すにあたって、目先の相手を全力で倒すことが要求される。先発も初回から飛ばしていくことになる。よほど先制して有利な展開でなければ、投手起用においての仕掛けはどんどん早くなってくる。

　この日、五回から継投策に出た。走者を背負う場面も少なくなかった。矢崎も、復帰していきなり八回のマウンドを任され、満塁というピンチも背負った。

　それでも各投手が形はどうあれ、無失点で栗林につないだところに価値がある。中継ぎを温存という試合数ではなくなってきただけに、今後も負担は増すだろうが、ブルペン一丸となり、この日のような粘り強い投球で、一つでも上の順位を目指していきたい。