秋山 日米通算1500安打 熱狂の広島ベンチ&ファン「また準備したいなと」

 7回、右中間へ二塁打を放ち、日米通算1500安打を達成した秋山(撮影・立川洋一郎)
 7回、日米通算1500安打のパネルを渡され笑顔の秋山(撮影・立川洋一郎)
2枚

 「広島5-7阪神」(7日、マツダスタジアム)

 広島・秋山翔吾外野手(34)が日米通算1500安打(日本通算1429安打、米国通算71安打)を達成した。三回に本拠地マツダ初アーチとなる4号ソロで王手をかけ、七回に右中間二塁打を放った。チームは同点の八回にセットアッパーの森浦が打ち込まれ敗戦。3カード連続負け越しで、借金は最多タイの「6」に逆戻り。前夜のサヨナラ勝ちの勢いも続かなかった。

 打球は右中間のフェンスに直撃。秋山が二塁に到達すると、一塁ベンチは総立ち。場内に日米通算1500安打達成のアナウンスがされる中、同級生の会沢が記念のボードを持って登場し、祝福した。

 「積み上げてきたものも一応、一応ね、節目のここまで来たっていうところ。これで終わるわけじゃないので、だからあさっての試合から1打席目からしっかり積み重なっていけるように、また準備したいなと思います」

 勝利に結びつかなかった。その1点が悔やまれる。だが、この試合で奏でた2つの快音はどちらも価値あるものだった。

 2-2の同点で迎えた三回先頭。カウント1-1からガンケルのスライダーを左翼スタンドに運ぶ勝ち越しの一発。前夜のサヨナラ打に続く、マツダスタジアムにかけた初アーチにスタンドは熱狂。入団時に販売された『ありがとう秋山翔吾』のタオルが揺れた。

 それだけではない。2死後、西川も同じスライダーを左越えに本塁打。非凡な打撃技術を持つ2人だからこそできることではあるが、秋山効果はこんなところにも表れている。

 広島移籍後、21試合で24安打、20打点、4本塁打。守備、走塁への意識の高さ。どれを取っても球団、首脳陣、そしてファンの期待通りの活躍を見せてきた。

 「日本にいればもちろんもっと早く到達していたであろうとは思いますけど、でもそれは自分が選んだ野球人生の中でアメリカでやりたいっていう思いがあった分だけ、それが別に遠回りであったわけではないと思っています」

 後半戦は1勝7敗と苦しい戦いは続く。だが、打線は5試合で2桁安打。秋山という強力な3番打者を得て、マクブルーム、西川の離脱組も戦列に戻った。投打がかみ合えば浮上の目は見えてくるはず。背番号9に付いていけば大丈夫だ。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

広島カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス