広島・大瀬良 後半戦悔幕3回4失点 4戦勝ちなし、奇跡Vへエースよ立ち上がれ!

 降板後、ベンチから戦況を見守る大瀬良。右は薮田(撮影・立川洋一郎)
 1回、ビシエド(右)に9号ソロを浴びる大瀬良
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 「広島0-9中日」(29日、マツダスタジアム)

 広島・大瀬良大地投手(31)が後半戦開幕戦で今季最短タイとなる3回7安打4失点で6敗目を喫し、チームは3位に転落した。打線も八回1死まで無安打無得点に抑えられるなど、わずか1安打で今季9度目の完封負け。ホロ苦い幕開けとなった。

 大瀬良は試合後、苦悩の表情を浮かべた。後半戦開幕を任されたエースだったが、3回4失点でKO。しかも初回に岡林の三塁打から苦手の阿部に先制犠飛を許し、ビシエドには低めのカーブを左翼スタンドまで運ばれた。三回は阿部の二塁打からビシエドに2打席連発となる2ラン。三回の打席で早々に代打を送られ、中日戦は8日の3回7失点KOに続く、2試合連続の惨劇となった。

 「いい形で入りたいと思っていたんですけど。初回に三塁打を打たれて、流れに乗れなかったです。悔しいし、チームに申し訳ないです」

 これで4試合、勝ち星から遠ざかる。通算74勝。最多勝などのタイトルも獲得してきた右腕が、もがき苦しんでいる。

 「一つ一つのボールのコントロールがうまくいっていない。四球は出していないかもしれないけど、高さとか、コースだとか、そういったところで改善していかないといけない」

 打線も1安打無得点に終わり、3位に転落した佐々岡監督は「後半戦開幕、やっぱりエースに託したい気持ちだった。彼だけ中6日。(登板間隔を)空けてあげられなかったという反省もある」と責めることなく、次回の登板に期待した。

 苦しんだ先に光明があると信じて取り組む。奇跡を起こすために背番号14の復調は欠かせないのだから。

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