広島・床田 プロ通算20勝 苦しい場面も耐えてつかんだ節目星 6回1失点で2勝目

 4回、ピンチをしのいだ床田はベンチ前でガッツポーズ(撮影・坂部計介)
 6回、床田は送りバントを決める(撮影・坂部計介)
 先発で好投する床田(撮影・坂部計介)
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 「ヤクルト1-5広島」(13日、坊っちゃんスタジアム)

 広島・床田寛樹投手は苦しい場面でも耐えた。六回、浜田に一発を許し3点差。なおも2死一、二塁のピンチで青木に粘られるが、最後は直球で三邪飛。長岡も打ち取って6回1失点。3試合連続のクオリティースタートで2勝目。プロ通算20勝の節目の星を松山で飾った。

 「野手が点を取ってくれて、僕は六回で降りたが、中継ぎの人もしっかり抑えてくれた。みんなで勝ってくれたという感じです」

 この日もパームボールがアクセントになった。初回はこの“魔球”で塩見を遊ゴロ、浜田を空振り三振に打ち取りヤクルト打線にやっかいなボールのイメージを植え付けた。

 二回以降は好調の要因と自身で分析する真っすぐを中心に110キロ台の遅球の存在をちらつかせながらの投球。四回以降は連打を浴びるなど苦しい展開となったが、失点は本塁打による1点だけでしのいだ。

 「めちゃくちゃ悪いという感じではなかった。途中、ツーシームが狂って、そのままずるずるいったかなという感じ」

 こう分析したが、佐々岡監督は「球の強さが出てきて抑えてきた。ちょっと調子がという中で試合を作れるのは今年、成長しているところです」と絶好調ではなくても試合を作れる投球を評価していた。

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