広島・松山 G撃V打 2年ぶりお立ち台「じいちゃん、ばあちゃん、オレやったよ!」

 6回、勝ち越し適時打を放ち雄たけびを上げて一塁へ駆ける松山(撮影・立川洋一郎)
 久しぶりのヒーローインタビューで絶叫する松山。左は九里
2枚

 「広島3-1巨人」(5日、マツダスタジアム)

 2年ぶりのお立ち台。スタンドはみんな松山を待っていた。

 「2年ぶりっすか?まあまあ長いっすね。それだけ僕も打ってなかった。野手のみんなで投手を助けられるように、全力でみんなで戦って勝っていきたいと思います。そして、また明日からも球場を赤く染めてください。鹿児島にいる、じいちゃん、ばあちゃん、きょうオレやったよ!」

 お決まりのセリフに、わき起こる大歓声。ベテランの笑顔が輝いた。

 開幕4番でスタートしたが、新外国人マクブルームが合流すると代打に職場が変わった。しかし3連敗。チームのピンチにお呼びが掛かった。6試合ぶりの先発出場。そして勝負所がやってくる。同点の六回1死一、三塁。戸郷に追い込まれたが、フルカウントから外に逃げるフォークに必死にバットを伸ばし、中前への勝ち越し適時打にしてみせた。

 「自分らしい打撃ができたと思います。1日1打点と目標を立てているので打点を挙げられて良かったです」

 佐々岡監督は「松山の勝負強さというのはやっぱり、チームに必要です」と頼りにした。スタメンだろうが、代打だろうが、チームが困ったときに頼りになる背番号55。頼れる“アンパンマン”は健在だ。

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