森下 鯉24年ぶり投手猛打ショー&3打点 広島連笑&セ界初!開幕2戦連続2桁得点

 5回、左前に適時打を放ちこの日3安打。拳を突き上げる森下(撮影・佐々木彰尚)
 5回、森下は適時打を放つ(撮影・佐々木彰尚)
 DeNA打線相手に好投する先発・森下(撮影・佐々木彰尚)
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 「DeNA5-10広島」(26日、横浜スタジアム)

 広島がセ・リーグ史上初となる開幕2戦連続2桁得点で連勝を飾った。森下暢仁投手(24)が8回3失点の力投に加え、プロ初の猛打賞&3打点と打撃でも貢献。合言葉はキャプテン・野間が開幕戦の円陣で叫んだ「やっちゃりましょう!」。評論家陣の低評価を覆すカープの快進撃が始まった。

 森下は打ってもスゴかった。三、四、五回と3イニング連続で回ってきた打席で中前打、右翼線2点適時二塁打、左前適時打の大暴れ。一塁上で右手を掲げ、二塁上で両手を挙げ、最後は一塁ベース上で笑顔になった。

 自身初、球団では1998年の加藤伸一以来、24年ぶりとなる投手による猛打賞。投手がこれだけ打てば野手も奮起しないはずはなく、14安打10得点。開幕から2試合連続の打線爆発を誘発した。

 森下は昨季までプロ通算4打点。打点を挙げれば3連勝中だったが、3打点となれば、もはや勝ったも同然だった。

 「いやもう、今日はたまたまなんで。たまたまホント、いいところへ飛んでいってくれただけなんで」。ヒーローインタビューでの、今季は打者・森下に期待?の声に「ピッチャーで頑張ります」と笑いを誘った。

 本業の投球は「良くなかった」と振り返るが、三回までパーフェクト。四回に3連打などで2点は失ったものの踏ん張った。八回1死一塁でも150キロ直球で牧を遊ゴロ併殺打に仕留め、スタミナがあるところも見せつけた。

 プロ3年目。今季にかける思いは人一倍強い。キャンプ前から開幕投手を熱望したが、大瀬良の高い壁を越えることができなかった。それでも1月の自主トレでエースから学んだ数々の教えが、過去2年とは違う自信を芽生えさせてくれた。その一つが投球時の右足の蹴りであり、ハードなトレーニングで追い込む姿勢だった。

 「キャリアハイを目指してやっていきたい。大地さん(大瀬良)に恩返しじゃないですけど、しっかり結果を残していきたい」。その言葉通り、大瀬良に続く快投でチームを連勝に導いた。

 「大地さんの背中を見て今シーズンはやっていけるので、しっかりと準備をして、自分が任されたところで頑張っていこうと思っています」

 大瀬良、森下の強力右腕に、打ち出したら止まらない打線。カープを弱いと言ったのは誰だ?

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