黒原 開幕1軍決定 内角ズバッと併殺料理!!

 ソフトバンク打線を相手に力投する黒原(撮影・高部洋祐)
 7回、ガルビス(奥)を遊ゴロ併殺に仕留める黒原
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 「オープン戦、ソフトバンク5-1広島」(18日、ペイペイドーム)

 広島のドラフト1位・黒原拓未投手(22)=関学大=が七回から登板し、1回を無失点の好投。特に1死一塁のピンチでソフトバンクの新外国人でメジャー通算966安打のガルビスを遊ゴロ併殺打に打ち取るなど圧巻の投球。これでオープン戦は自身3試合連続無失点となり、佐々岡真司監督(54)は開幕1軍を明言した。

 黒原は元メジャーリーガーに対しても恐れることなく、内角を突いた。七回1死一塁の場面。メジャー通算966安打のガルビスに対して1ストライクから内角高めに147キロを投げ込み遊ゴロ併殺打に打ち取った。

 「(元メジャーリーガーとは)知らないです(笑)。1打席だけなんで、どんな選手でも丁寧に投げるということを心掛けて、打者を見ながらこれからも投げていけたら」

 先頭の甲斐も内角147キロで詰まらせて左飛。右打者の内角を突くクロスファイアが最大の武器。オープン戦も5試合目の登板となり、持ち味を発揮できるようになった。

 「インサイドに強いボール、近めを投げ込んで差し込んでいくのが自分のスタイル。そういう面では良かったかなと思います」

 続く左打者の三森に安打を許したところは反省した。

 「打たれたのはカーブ。カットボールが外れたあとにストライクを取りに置きにいった感じがあったので、もう1回修正しないといけない」

 そんなルーキーに佐々岡監督は「今のポジションは開幕してから変わるかもしれませんけど。今はしっかり抑えてきている中で信頼も増している。続けてほしい。信頼を重ねれば、またそういったパターンというところも変わってくるでしょうし」と開幕1軍を明言。好投を続けていけば勝ちパターン入りも見えてくると期待した。

 ここまで簡単な道のりではなかった。キャンプでは、いきなり打ち込まれクイック投法から足を上げるフォームへの変更にも取り組んだ。

 「修正するところ課題はいっぱいあるんですけど、フォームもある程度うまくできていると思うんで、第1段階として良かったかなと思います」

 好きな言葉は『ど根性』。ドラフト1位のエリートには似つかわしくないが、簡単にはめげない。どん底からはい上がってくる強さを感じる。

 「使っていただけるのであればそこでしっかり結果を出してチームの力になりたい」

 まずはビハインドの場面からスタートし、のし上がってみせる。

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