カープ新助っ人マクブルーム100打点宣言 誠也の穴は昨季3Aで32発の大砲が埋める
広島の新外国人、ライアン・マクブルーム内野手(29)=前ロイヤルズ=が17日、マツダスタジアムで入団会見に臨んだ。コロナ禍による入国制限で来日は今月12日と遅れたが、状態面では万全を強調。鈴木誠の後釜として期待される新助っ人は対応力に自信を示し、今季の個人目標に100打点を掲げた。
穏やかな表情と言葉の端々に、自信がにじんでいた。もみあげからアゴに伸びたヒゲと愛嬌(あいきょう)ある笑顔。身ぶりを交え、マクブルームは異国の地での活躍を思い描いた。
会見の席に腰を下ろすと日本語で「初めましてライアン・マクブルームです」と流ちょうに自己紹介し「自分のキャリアが日本で始まることを、とても楽しみにしている」と胸を躍らせた。
昨季3Aで32本塁打を放ち、3A通算は328試合で打率・290、69本塁打、200打点。
待望の長距離砲として期待される新助っ人は、打撃3部門の中で打点にこだわる姿勢を示した。「100打点挙げることができれば、チームの勝利に貢献できると思っている」。ポイントゲッターとして、チームに数多くの得点をもたらす役割を担う構えだ。
もちろん本塁打を打てるパワーも併せ持つが、あくまでアーチより打点を重視。「本塁打も後で付いてくると思うけど、(左翼方向だけでなく)球場全体を使って安打を打てることに期待してほしい」と、広角に打ち分ける打撃でベンチの期待に応えていく。
チームは主砲・鈴木誠が抜け、確固たる4番打者の台頭が待たれる状況。鈴木誠の存在はネットでリサーチし「本当に素晴らしい打者が居たんだなと」と敬意を表した。広島は近年、20年のピレラ、昨年のクロンと野手の新外国人が結果を残せず下位に低迷。西川、松山、坂倉らの面々の中に右打ちのマクブルームがどっしり座れば、おのずと得点力アップも期待できる。
日本野球への適応にも、不安は感じておらず「間違いなく米国と日本の投手は違うが、少しでも早く対応できればいい。(これまでは)一度やられた投球に対し、次の打席ではやられないようにしっかり打ち返して対応してきた」と強みを明かした。
コロナ禍の入国制限で来日が12日と遅れたが、米国では内容の濃いメニューを消化。あとは実戦を待つのみで「体はもう準備できている。2日ぐらいあれば大丈夫」と頼もしさにあふれたマクブルーム。190センチの巨体にファンの夢を乗せ、広島を熱気に包み込む。
◆ライアン・マクブルーム(Ryan McBroom)1992年4月9日生まれ、29歳。米国バージニア州出身。190センチ、99キロ。左投げ右打ち。内野手。2014年MLBドラフト15巡目(全体444位)でブルージェイズ入団。19年にロイヤルズでメジャーデビュー。メジャー通算成績は66試合、打率・268、6本塁打、16打点。





