広島・小園 固め打ち4安打 積極打法で量産!成長の証し見せた「良い形でできている」

 7回、小園は中前適時安打を放つ(撮影・佐藤厚)
 1回、小園は右前安打を放つ(撮影・佐藤厚)
 7回、小園は中前適時打を放ち小窪コーチ(右)とグータッチ(撮影・佐藤厚)
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 「オープン戦、ロッテ10-6広島」(15日、ZOZOマリンスタジアム)

 広島の小園海斗内野手(21)が4安打1打点の固め打ちだ。初回の右前打から勢いに乗ると、積極的な打撃で安打を重ねた。チャンスメークができる一方で、勝負強さも光った打撃。首脳陣は成長著しい正遊撃手を、3番か6番で起用するプランを描いている。

 敵地で小園が強い印象を残した。先頭で打席に立つとチャンスメーク。得点圏に走者を置いて迎えた場面では、勝負強い打撃でスコアボードに「1」を刻む。4安打1打点。千葉で躍動した。

 「しっかりと投手に入って(向かって)いけて、自分の打撃ができました」

 持ち味の積極打法で安打を量産した。初回の右前打は初球を捉え、三回に右中間を破った二塁打は1ボールから2球目の失投を見逃さなかった。先頭打者だった六回も同様だ。ファーストストライクをはじき返し中前へ運んだ。

 得点機の七回1死二塁でも攻めの姿勢を貫き中前適時打を放った。「しっかり狙い球を絞ってイメージ通りに打つことができて良かった」。描いたプラン通りにスイングできるのが成長の証しだ。

 佐々岡監督は「ひと皮もふた皮もむけてきている。キャンプから打撃が変わってきた。きょうも結果が出ているし、しっかり振れていると思います」と賛辞を惜しまなかった。

 指揮官は小園が遊撃のレギュラーであることを明言している。打順についてはオープン戦を重ねるごとに輪郭が見えてきた。「小園が6番とか3番とか」と指揮官。つなぎ役とポイントゲッターの両面が求められる場所で起用していく構えだ。

 坂倉が1軍復帰して5番に定着して以降、3番と6番で起用されてきた。相手投手との相性や自身の調子などで、打順は替わる可能性があるが、いずれの役割でも小園の積極性が生きるという。

 特に得点圏での打席について「(コーチとしては)見て、見ての見逃し三振が一番困る。(積極的に振れば)何かことが起きる」と朝山打撃コーチ。攻撃的なスイングがチームに勇気を与えると感じている。

 「しっかり打ちにいきながら、やめる(止まる)こともできているので、良い形でできているんじゃないかなと思います。しっかり続けていければ」。背番号「51」は力を込めた。4年目ながら攻撃陣の中心として活躍が求められる。その期待に、21歳は応えてみせる。

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