【安仁屋宗八氏の眼】広島・塹江は持ち味の直球で攻める投球を
「広島紅白戦、白組2-3紅組」(12日、天福球場)
塹江への期待が膨らんだ紅白戦だった。2番手で1回を無失点。気温が低くても、持ち味の直球には球威とキレがあった。10日のブルペンを見たときも順調なキャンプを過ごしていると感じた。体にキレがあるし、何よりフォームに安定感がある。オフにしっかり走り込んだ成果が出ていると感じた。
課題も出た。2死から二俣に与えた四球だ。投げ急ぐ必要は全くなく、むしろ上から見下ろすくらいの気持ちで投げてほしかった。ストライクゾーンに投げ込んでも簡単には打たれない直球がある。次の登板ではどんどん攻める投球を続けてほしい。
午前中は東光寺球場での2軍キャンプを視察した。田中広や長野、松山など実績組が若手に混じって練習をしていた。少し声をかけたときには元気な返答があったし、ハツラツと動く姿にも安心した。長いシーズンでベテランの力は不可欠だ。しっかりと準備をして1軍昇格に備えてほしい。





